東洋思想では、人の身体にはいくつもの経絡があるとされています。
経絡というのは、気・エネルギー血液が身体の内外を流れる道筋の事です。
いくつもある経絡のうち、一番重要な経絡が任脈です。
会陰(恥骨下部と肛門の中心)から
正中線(身体の中央)にそって顎を通り
下唇の下まで通る経絡です。
任脈が正常に流れていないと筋肉反射テストを正確に行う事が出来ないのです。
筋肉反射テストを正確に行うために任脈チェックをおこないます。
1、片手の手のひらを上に向けます。
2、1の手を、おへその20㎝位下で
身体から10㎝外側に持って行きます。
3、身体の前、中央に縦線があるとイメージします。
4、この線にそって、手のひらを下から上、
唇の辺りまで3回動かして行きます。
以上で任脈チェックが終わりです。
任脈の流れは簡単に乱れやすいので、1日に何回行っても良いです。
また、任脈チェックをする前にお水を飲むと効果が高まります。
この経絡は、脳機能・大脳新皮質に関連していると言われ、
任脈のエネルギーが正常に流れていないと、
身体の不調和や精神的な不安定を引き起こす
原因となります。ストレスが溜ったり、疲れたり
すると任脈の流れが正常に流れなくなってしまいます。
自分自身では、正常に流れているか逆に流れて
いるのかはわからないので、ストレスを感じた時や
疲れときは、いつでも、どこでも上記の動作を行い
流れを正常に整えておくと良いでしょう。
■赤ちゃんが泣き止まない時にも試して!
また、赤ちゃんは気の流れに敏感で、
任脈の流れを感じ取るようです。
赤ちゃんがぐずった時などに、上記の動作を行う事で、
泣き止むことがあります。
赤ちゃんがぐずり始めた時に試してみると良いと思います。
■任脈の流れが乱れると起きること
人間関係に問題、特に、上下関係に問題が起きていることがあります。
例えば、上司や後輩などとの関係がギクシャクしたり。
人間関係以外では、しゃがんだり、座ったりという動作が
スムーズにできない。などの動きに関すること。
意外なことでは、
車をバックで駐車するときに、真っ直ぐに駐車したつもりが、
斜めになってしまう。
ということもあります。
身体のエネルギーを望ましい状態にするためにもこの任脈エネルギーの
流れを整えることが大切です。
任脈のチェックを行った時には、必ず、上方向に流れを行い、
終了するようにしてくださいね。
下方向で終わらせてしまうと、任脈の流れが正常ではない状態に
なってしまいます。必ず、上方向で終了させてください。