今いる場所が「間違いだった」と思ってしまうときに
― エドガー・ケイシーのリーディングから ―
人生を振り返ったとき、
「あのとき、違う選択をしていれば…」
「もっと早く行動していれば…」
そんな思いが胸に浮かぶことは、誰にでもあるのではないでしょうか。
過去を悔やみ、
自分を責め、
あの頃の自分を何度も心の中で裁いてしまう。
実は、私自身もそうでした。
けれどエドガー・ケイシーは、
そのような心の在り方に対して、
とてもはっきりと、そして深い慈しみをもって
「そうではない」と伝えています。
「今のあなたの状況こそが、もっともふさわしい」
ケイシーは、人生の選択に迷い、
孤独と失望の中にあった女性に、
次のようなリーディングを与えました。
汝がどのような状況にあろうと、
今のその状況こそが、
現時点のあなたにとって
もっともふさわしい状況であることを覚えよ。
過去を振り返れば、
あの時に別の選択をしていれば、
立ち向かっていれば、
今の人生はもっと違っていただろうという
分岐点がいくつもあったかも知れない。
しかし、
あの時こうしていれば、などと
過去を振り返るな。
むしろ、
あなたが今いるところで立ち上がり、
上を見上げよ。
後で後悔をもたらすようなことをしてはならない。
それらは、秘かに蝕む害毒のようなものだから。
そうではなく、
必要性や義務を伴う様々な時期を活用し、
そこからより多くの愛や少しの辛抱が
生まれるようにするのだ。
なぜなら、
しばらくしてから汝の人生に、
新しい理解、
新しい希望、
新しい経験の意識が
もたらされるであろうから。
(369-16)
過去を悔やむことは、前向きな反省ではない
私たちはつい、
「反省しているつもり」で
過去を何度も思い返します。
でもケイシーは、
それが魂を静かに蝕むものになることがある、と言います。
後悔は、
より良い未来をつくる力にはなりません。
むしろ、
「本当は立ち上がれる今」を
見えなくしてしまうのです。
「今ここ」を生きるということ
ケイシーが繰り返し伝えているのは、
今いる場所から始めることです。
もっと良い場所に行ってからではなく、
もっと整ってからでもなく、
もっと若かったらでもなく。
・今の環境
・今の制限
・今の役割
それらを否定するのではなく、
そこを「活用しなさい」と言っています。
そして、
その中から
少しの辛抱と、
少し多めの愛を生み出すこと。
それが、
次の理解、
次の希望、
次の人生の展開へと
自然につながっていくのだと。
あなたの人生は、まだ途中にある
もし今、
過去の選択を悔やんでいる方がいたら、
どうかこの言葉を思い出してください。
今のあなたは、間違った場所にいるのではない。
今のあなたは、遅れているのでもない。
ここは、
あなたの魂にとって
「今、学ぶべき場所」なのだと
ケイシーは伝えています。
上を見上げること。
今日できることを、今日やること。
それだけで十分なのです。
このリーディングは、
過去に縛られた心を、
そっと「今」に戻してくれる言葉だと感じています。
もしあなたの心にも、
少しでも響くものがあれば幸いです。