「光」を求める前に、まず「足元の灯り」に気づくこと
鑑定を続けて26年。日々、人生の大きな転機を迎え、必死に「光」を探している方々と向き合っております。
辛いことが重なると、私たちはどうしても「一気に人生を逆転させてくれる魔法」を求めてしまいがちです。
けれど、長くこの仕事を続けてきて、私が確信していることがあります。
今日は、今苦しみの中にいる方が、自分自身の人生を取り戻すためのヒントをお話しさせてください。
1. 「アゲ鑑定」という鎮静剤のワナ
世の中には、耳に心地よい言葉だけを並べる「アゲ鑑定」と呼ばれるものがあります。
苦しい時、誰かに「大丈夫、すぐ良くなるよ」と言ってもらうのは、一時的な心の鎮静剤にはなるかもしれません。
でも、痛み止めの薬が病気そのものを治すわけではないように、耳に優しい言葉だけでは、現実は1ミリも動きません。
本当の開運とは、「見たくない現実」の中に隠れている「改善のヒント」を直視することから始まるのです。
2. 「ないもの」ではなく「あるもの」を数える
仕事、病気、人間関係……。
思い通りにいかないことが続くと、私たちは自分を「世界で一番の不幸」だと感じ、人生を呪いたくなることもあります。
でも、そんな時こそ、一度立ち止まって、今自分の周りにあるものを数えてみてください。
- ✔ 今日、息ができていること
- ✔ 帰る家があること
- ✔ 喉を潤すお水があること
「当たり前」だと思っているそれらは、実はとても壊れやすく、尊いものです。
その「あるもの」への感謝が、あなたの折れかかった心を支える一番の「光」になります。
3. 鑑定書は「魔法の杖」ではなく「地図」
占いの鑑定書は、あなたの代わりに人生を歩んでくれる魔法ではありません。
「ここは足元が滑りやすいから気をつけて」「今は進むより、体力を蓄える時ですよ」と教える人生の地図です。
地図に「崖がある」と書いてあるのを見て、地図を投げ捨てても、崖が消えるわけではありません。
大切なのは、その情報を知った上で「じゃあ、どう歩こうか」と、自分の足で一歩を踏み出す勇気を持つことです。
あなたの光は、あなたの中にしかない
「誰かに光を当ててもらおう」としているうちは、
その誰かがいなくなれば、また暗闇に戻ってしまいます。
本当の救いは、自分の中にある小さな灯火に気づくこと。
どんなに辛い状況でも、あなたが今「生きている」という事実以上に強い光はありません。
もし今、この言葉があなたにとって「役に立たない」ものに感じられたとしても、
私はそれで構いません。
人生には、どうしても言葉が届かない時期があるからです。
けれど、いつかあなたが、ご自身の力で立ち上がろうと前を向いた時。
その時、ふとこの言葉があなたの足元を優しく照らす灯火(ともしび)になれば、
私の役目はそこで果たされるのだと信じています。