私がムドラー(※)と出会ったのは20年以上も前のことです。
※ムドラーとは?「印」の意味で、象徴的な手印や仕草や体位のこと。
サンスクリット語の「封印」を語源としていて、エネルギーを閉じ込めて活用できるようにするためのものだと言われています。
その時教えてくださった方は
「これをやると、なんでも叶います。
これを何度か試して 叶わなかった時は、
その願いは諦めなさい」
と言われました。
その時はムドラーとは言われず、
ただ指の使い方だけを教えていただきました。
これはいったい、何という手法なんだろう?と、ず〜っと疑問に思っていました。
それが、3年ぐらい前に
ふとした偶然からムドラーだとわかりました。
ムドラーだとわかった時の衝撃は
今でも忘れられません。
ムドラーにはたくさんの種類があります。
その中の一つ、
あなたの目標や願望を実現するための
サンカルパ・ムドラーをお伝え致します。
■サンカルパ・ムドラーとは?
サンカルパは、自分自身の内で目標や願望を
明確にして、決意することを意味します。
目標や願望を実現するためには、目的意識を
高めることが何よりも重要であるといわれます。
しかし、目標を見失ったり、願望を実現することができずに終わることもあります。
そうならないために、
実践すると良いとされているムドラーが
サンカルパ・ムドラーです。
■サンカルパ・ムドラーの実践方法
サンカルパ・ムドラーは、次のように行います。
1.ゆったりとあぐらを組んだ姿勢で座ります。
2.右膝の上に、手の平が上を向くように左手を置きます。
3.その左手に右手を重ね、強く握るように左右の手を掴みます。
4.掴んだ左右の手は右膝の上に置いたまま、瞑想を行ったり、
目標や願望を思い描きます。
・・・・・・
サンカルパ・ムドラーでは、「心の座」ともいわれ、胸の辺りにあるとされるアナーハタ・チャクラ*の前を左腕が交差します。
アナーハタ・チャクラ(※)は、より身体的な下部の3つのチャクラと、より精神的な上部の3つのチャクラを繋ぐ役割を持ち、願望実現の中枢としても伝えられるチャクラです
←下から四番め緑色に光っているところが
アナーハタ・チャクラです。
そんなアナーハタ・チャクラの前を、受容を象徴する左腕が交差しながら、
供与を象徴する右腕と繋がるのがこのサンカルパ・ムドラーです。
この実践を通じて、心は調和したエネルギーで満たされ、
揺れ動くことのない強固な心が生み出されると信じられてきました。
アナーハタ・チャクラと意識的に向き合う
サンカルパ・ムドラーの実践は、揺れ動くことのない強固な心を育む力を与えてくれます。
その力を通じて目的意識を高めることで、
目標や願望に向かって進み、
何よりも豊かな実を結ぶことができるでしょう。
ムドラーとは?
「印」の意味で、象徴的な手印や仕草や体位のことです。
また、サンスクリット語の「封印」を語源としていて、
エネルギーを閉じ込めて、活用できるようにするためのものだといわれています。
「mudra」は喜びや魅力を意味する「mad」と、
引き出すを意味する「rati」という2つの言葉が組み合わさってできた語で、
「身ぶり、印、封印、態度、特性」といった意味があります。
手の指にはそれぞれに意味や作用があると考えられ、手の形の組み合わせにより、チャクラなどの
生命エネルギーに働きかけ、それにまつわる肉体や精神のバランスを調えていく手法です。
ムドラーには沢山の種類があり、高度な精神修行として、精密なプラーナ(生命エネルギー)を高める
テクニックとして伝えられてきました。
空海が日本に伝えた真言密教では、
それぞれの仏を表す手印を組み瞑想することで、仏と自己を結び、その仏が象徴する悟りを得るという修行法があります。
アナーハタ・チャクラとは?
第4のチャクラ、ハートのチャクラと呼ばれるチャクラで、
アナーハタとは止まることがないという意味です。
胸の中心にあり、愛情の感覚を養うチャクラです。
直感、コミュニケーション、受容性、社会性、愛情表現などの性質を持っています。
アナーハタ・チャクラは、願望成就の木として知られる、
カルパヴリクシャ(※)があると信じられるチャクラでもあります。
※カルパヴリクシャについては、「カルパヴリクシャとは?」を参照してください。
心がもやもやしていたり、癒されたい時などに第4チャクラを活性化させると良いでしょう。第4チャクラは「感謝」「ヒーリング」を意味します。
カルパヴリクシャとは?
インド・ヒンドゥー神話に登場する空想の木で、宇宙を統括する帝釈天(インドラ神)の楽園に生えていると言われています。
高さは10ヨージャナ(由旬)〈1ヨージャナ≒14.4km〉あり、願をかけるとどんな望みでも叶えてくれる力があると信じられています。
実り多い豊かさと幸福の象徴といえます。
果実は黄金色をしてとても香りがよく、この木からその果実を受領したものは、神々と同じように永遠の命が約束される考えられています。