日々のセッションの中で、お客様からよくいただくご相談があります。
「転職してもいいですか?」
「この道を選んでも間違いではないでしょうか?」
何か大きな決断をしようとするとき、私たちはどうしても「正解」を知りたくなります。失敗したくない、損をしたくないという気持ちから、「誰かに背中を押してほしい」「正しいと言ってほしい」と感じるのは、とても自然なことです。
しかし、私はご相談を受けた際、安易に「それは良いことですよ」「やめたほうがいいですよ」と良し悪しを判断することはありません。
なぜなら、人生における選択に、万人に共通する「絶対的な正解」など存在しないからです。
選択の先にある「風景」を想像してみる
私がいつもお伝えするのは、良し悪しの判定ではなく、「こちらを選んだら、こういう未来が待っています」「あちらを選んだら、このような結果が予想されます」という、具体的な地図の提示です。
例えば、転職のご相談を例に挙げましょう。
- Aという道: 年収は今より下がるけれど、ずっと挑戦したかったスキルが身につき、成長を実感できる環境。
- Bという道: 今の安定した給与とポジションを維持できるけれど、毎日の仕事はルーチン化し、やりがいを感じにくい環境。
このとき、Aが「正解」でBが「不正解」ということはありません。
もしあなたが「今は何よりも家族との時間や経済的な安定が最優先」であれば、Bが最高の選択になります。一方で、「今は苦労してでも自分の市場価値を高め、将来の可能性を広げたい」のであれば、Aこそが選ぶべき道になるでしょう。
あなたの「基準」は何ですか?
結局のところ、大切なのは「あなたは何を大事にしたいのか?」という、あなた自身の「基準」です。
私たちはつい、世間体や周囲の目、あるいは「普通はこうするべき」という一般論に惑わされてしまいます。しかし、他人の基準で選んだ道は、たとえ結果が良くても、どこか「自分の人生を生きている感覚」を奪っていきます。
逆に、自分の基準で納得して選んだ道であれば、たとえ途中で壁にぶつかったとしても、「これは自分が選んだプロセスだ」と前を向く強さが生まれます。
お給料、スキル、自由な時間、心の平穏、あるいは誰かへの貢献。
今のあなたにとって、一番譲れないものは何でしょうか?
納得感のある選択のために
私の役割は、あなたが迷いの中にいるとき、目の前にある選択肢の輪郭をはっきりとさせることです。それぞれの道を選んだときにどんなメリットがあり、どんなリスクがあるのか。それを整理して並べるお手伝いをします。
でも、最後にその中から一つを選び取り、自分の人生の駒を進めるのは、あなた自身にしかできない大切な作業です。
「どちらが正しいか」を悩む時間は、もう終わりにしませんか。
それよりも、「どちらの未来なら、自分らしく笑っていられるか」を一緒に考えていきましょう。
あなたが自分自身の基準に自信を持って、一歩を踏み出せる日を、私はいつでも応援しています。